日中に適度な運動を行う

休息や睡眠を取るのに適度な運動は効果的

睡眠と運動は切っても切れない関係にあります。運動を習慣にしている人は、睡眠障害を抱えにくく、しかも質の良い睡眠がとれると考えられています。また、睡眠のメカニズムを知ると、適度な運動の必要性を理解できるでしょう。人は、体温が下がると眠りにつきやすくなります。運動で体温を上げておき、就寝時に温度の低下を促すことが良質な睡眠につながります。適度な運動の重要性は、日本の実情とも関係しています。世界的に見ると、日本人の一日あたりの平均的な睡眠時間は短めです。とりわけ女性の睡眠時間は短く、男性も世界と比較して平均以下となっています。仕事や家事などで睡眠時間を確保できない現状を考えると、日中適度な運動をして睡眠の質を良くする必要があると言わざるを得ません。

どのように運動すると良いか

まずは、休息や睡眠に資する運動の種類や方法を理解しましょう。効果的とされる運動の種類は有酸素運動です。ジョギングやウォーキングなどを定期的に行なうと、質の良い睡眠がとれるようになります。ジョギングについては注意も必要です。激しい運動はかえって睡眠を妨げることになり、休息を取るのに適していません。長い時間継続してできる程度の軽いジョギングを行いましょう。また、これまで運動していなかった人がいきなり運動すると交感神経の働きが増し、かえって眠れなくなることがあります。少しずつ運動量を増やしていくと良いかもしれません。加えて、運動を行う時間にも気を付けます。寝る直前ではなく、就寝の3時間以上前に軽めの運動をするのが効果的です。